ショーソン/詩曲 作品25
ショーソン(1855~1899)●フランス
フランスの作曲家。
法律を学んだ後、25才でパリ音学院に入る。
その内省的で燃えたつような旋律の広がりと半音階法は個性的ながら優雅で透明なフランス的香りを放ち、生来の叙情性と旋律への創意があいまって、大変美しい歌曲や詩情に満ちた交響曲を作った。
ヴァイオリンと管弦楽のための《詩曲Poeme》は、その香り高い詩情とリリシズムの甘美さによって、今日でも多くの人々に愛されている。
曲はピアノの陰うつな序奏のあと、第1主題がヴァイオリンの低い変ロ音によって始まり、途中から情熱的な第2主題を基にしてヴァイオリンが存分に歌いあげる、美しく詩情に満ちた音楽である。