violinist掛橋佑水[ヴァイオリニスト かけはしゆみ]のライナーノーツ

モーツァルト / ヴァイオリン・ソナタ 変口長調 KV.378

2013年12月1日

モーツァルト(1756~1791)●オーストリア

モーツァルトは5才から作曲を試み、神童としての誉れが高く、群をぬいた多くの作品を残しわずか35才という短い生命を燃焼させて夭逝している。
彼の天才は、まず父レーオポルト(大司教に仕える音楽家)によって見出されたが、息子の才能を神の賜物と受けとめ、育てあげ、幼児からの記録を書き留めたこの父親の功績は大きいだろう。

モーツァルトは、父親に連れられ、度重なる音楽旅行をしていて、中でも母親と一緒の《マンハイム=パリ旅行(1777~1779)》では当時の最も洗練された宮廷楽団等に接した事から刺激をうけ大きく成長していく。
精神的な面に於いても、大司教とソリが合わないための心の葛藤、あるいは恋、失恋、同行していた母の死とさまぎまな出来事から影響をうけ、この旅をきっかけに美しいだけでなく、心に残る味のある音楽を創るようになっている。

このソナタは、判然とはしていないがこの頃にザルツブルグで書かれたものであろうと推論されている。

  • 第1楽章:アレグロ・モデラート
  • 第2楽章:アンダンティーノ・ソステヌート・エ・カンタービレ
  • 第3楽章:ロンド-(アレグロ)