violinist掛橋佑水[ヴァイオリニスト かけはしゆみ]のブログ

「海ゆかば」録音

2005年5月2日

昨日は、1曲録音してきました。
作曲者、信時潔氏の没後40年、曲が出来て60年記念という事で、戦争と国に利用されてしまった作曲家の典型曲のCDだそうです。
万葉集の歌を、戦争を盛り上げる国の政策曲として作曲者が国から依頼を受け作った曲で(実は山田耕作の倍以上の曲数を残しているそうです。
校歌も多数。)

「海ゆかば みづくかばね 山ゆかばくさむすかばね おほきみもへにこそしなめ かへりみはせじ」とあり、全くなんの歌かさっぱり・・・でしたが、
なんと「海に浮かぶ屍、山に草の生えた屍、でも天皇の為に死を後悔はしない」というような、ものすごい歌で、聞いて驚きました。
万葉集にあるらしく、久しぶりに古典文学の勉強してしまいました。。
歴史的資料価値のあるCDとして、発売もされるそうです。
なんだか、今もどこかの国でよく聞くような・・そんな歌ばかり歌って聞いてを繰り返せば、暴動なんて、簡単に起こりうることですね。
結局どこも、同じで、歴史は繰り返す?
原爆の悲惨さを風化させず・・というのと同じ意味のCDだと思います。
国というものの意味は、色々な意味で大きいです。
天皇への想いも世代で違うのが納得しました。
メロディーだけ見ていると、日本の歌の景色でも歌っていても良さそうな、感じで、歌詞をみても、海や山に行って、何かの思い出にでも浸って、でも振り返らないよ・・みたいな曲かと思っていたら、意味を聞いてビックリ。
「みづくかばね」で、「水に浮かぶ死体」とか、最初は、意味不明だったので・・・・。
ちょっと、曲の感じが掴めず、悩みました。
「戦前の歌と、戦後の演奏で違って良い」とは言われましたが。
この1曲を色んなバージョンで集めたCDだそうです・・。
チェロ(某有名オーケストラ主席の方でした)や、ピアノ(この方も活躍されています)、当時のSP盤レコードのもの・・etc
「これはどんな録音なんですか?」と昨日聞くと「本当にB型なんだから・・」と言われ説明してくれましたが、チェロの方も入って来て、開口1番同じ事を訊いていたので、じゃあ、皆B型かな~?
当時SP盤の竹針(1回しか使えないから、代えをジャラジャラ常備されていた)が、音が良かったとか、3分程度か録音できなかったとか、LP盤でも5~6分だったとか、それに合わせて、歌謡曲の長さが決まったとか、色々聞けて、楽しかったです。
結局、歴史を振り返る良いきっかけになるCDかもしれません。