violinist掛橋佑水[ヴァイオリニスト かけはしゆみ]のブログ

ウィーン国立歌劇場のソリストのお話。。

2005年10月30日

もう10月も終わりですね。。。

歌は、腹式呼吸を乗せて響きで歌わないと、数千人の舞台でマイク無しで一番遠いお客さんに届かせられないそうです。
視覚も大事とのこと。
仮にのどで歌っていると、30才代位で寿命が来て、後はヴィヴラートを付けて歌うしか無くなるとのことででした。
そのヴィヴラートも本当はつけてはいけないようです。
そして正しい発声法が身につけることができた時、実際84歳、101歳までも、その大舞台で現役を通された歌手達も存在したそうです。
日本の声楽教育に関して、厳しい事もおっしゃってました。。実際に、上手いな~と思う日本人のビデオを見ながら、「この歌い方は~」と色々ご指摘され、ご自分でも歌われたりしながら聴くと、なるほど、すごい方だ!と思いました。。

彼女は30年以上ウィーン歌劇場のソリストを勤めており、日本では控えめな性格のせいでメディアにはでておらず、残念ながらあまり有名ではありません。。。かつて日本で音楽大学を受験した時、歌の成績は首席でも、試験時、その独特の服装のせいか?(カルメン風)、教授会にひっかかり、不合格になったとのこと。
その後、日本での仕事はなくなり、意を決してウィーンに渡り、その歌唱力を認められ、130年の歴史を変えて、東洋人として始めてウィーン国立歌劇場の歌手になられたそうです。。
向こうでは、昨日まで肉屋でも、その時点での歌が認められれば、国立歌劇場のオペラ歌手にも今日から抜擢されるとのこと。。彼女は日本で生活の為に、看護婦をしていた時期もありました。
海外では、名前以外に聞かれることも無いそうです。
日本人歌手として、世界に認められている最高の歌手であり、孤独の中で、結局は歌を貫き通した稀有な人生をお聞きしました。