violinist掛橋佑水[ヴァイオリニスト かけはしゆみ]のブログ

音楽評論家のお話。。

2005年11月28日

音楽プロデューサー企画、ゲストに音楽評論家U氏との対談を聞いてきました。
どちらも、国内で頂点に立たれています。
共著は20万冊のベストセラー。
音楽プロデューサーの著書も、クラシック界本で、一番売れました。
盟友20年、その共著についての裏話や、U氏の生い立ち、音楽家の評論等々も。
盟友でお互い尊敬しつつ、意見の相違も楽しんでいる風な対談で、気持ち良かったです。
どちらも曲げませんが、殆ど共通していて、楽しかったです。

U氏は、勉強の厳しい子供時代があり、現在の6大学に数えられる大学2校の試験は、簡単だったとのこと(^^;)。
でも、入学はしてみたものの、校風が合わず、すぐに自主退学。
音楽大学に入りなおし、声楽を学び、今も女性合唱団の指揮もしています。

クラシックは当時、今より愛好家が多く、人気評論家の待遇も社長なみ?
U氏の評論が入れば、すぐに5000冊は売れました。
彼は自分の感性に忠実で、演奏の出だし10秒位で、その演奏についての思うことは決まるそうです。
ミスや傷があっても、魂のある演奏が良く、教科書のような演奏は好きではないとの事。
他に印象に残ったお話は・・・
合唱のPP(小さい声)の雰囲気が、CD化してしまうと、ただの良く聞こえない声になってしまう。。
分別は芸術の敵(生涯分別無かった芸術家はピカソ)。
長調と短調では表現の幅の違いから、長調の方が格が上。
音楽は再現されて音楽であり、楽譜にあるだけでは、唯のインクの滲み。

自分の筆で、どれだけ新人を世に出せたかで、評論家の価値が決まるというプロデューサーのお話ですが、U氏は、大御所評論家や、他のたくさんの評論家と、一人正反対の批評を書く事も、多々あったようです。
結果、評論家として愛好家の人気No1です。
それだけ、見る目が確かであり、真に厳しいという事ですね。
そうだそうだ、と今まで思っていてもうまく口にだせない事を、鋭く暖かくついていて、その話方も内容も、聞いていて、ウキウキしてました。